ロックンロールに蟀谷を

ここは墓。現在のブログは https://blog.oika.me/

テレビはそれ自体がいつのまにか広告になってた

もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる!』を読中。著者は、話題沸騰した映画『おくりびと』の脚本を手がけた小山薫堂氏。この人、映画の脚本は『おくりびと』が初だったのか。
私は実際に見たことはないが、伝説の番組として名高い深夜のTV番組「カノッサの屈辱」を手がけたのがこの人だったのだ!


この『もったいない主義』のなかで、テレビと映画の「客」の違いについて書かれていた。
曰く、テレビ番組の場合は、ちゃんと観てもらえないことを前提に作ると。ちょっとつまらないシーンが続くとすぐチャンネルを替えられてしまうので、どうしても目立つ演出などにはしらざるをえないと。
テレビはいわば「目先の恋愛」だと。対して『おくりびと』は、長い時間かけて愛を育む夫婦のような作品にしたかったという。映画であれば、よっぽどのことがない限り、最後まで席を立たずに観てくれるから、それが可能なのだと。


なんか思ったけど、テレビって視聴率、すなわちスポンザーのことを気にしすぎるあまり、テレビ番組自体が広告みたいになっちゃってんのかもなー。とにかく目をひかなきゃダメだ。ブームだ。グッズだ。っつって。
どんなにくだらなくったって、とりあえず口ぐせ作っとけば話題にはなるでしょ、みたいな。
だから、比較的そこからフリーでいられるNHKが一番シュールな番組を作れるっていう、ちょっと変な現象が起きるのかもしれないなと思いました。