ロックンロールに蟀谷を

ここは墓。現在のブログは https://blog.oika.me/

読書

被疑者にも、警察官にもストーリー―[書評]半落ち

『半落ち』を読了。前から気になってはいたけれど、読もうかどうか、ふんぎりがつかずにいた。とりあえず最初のほうだけ読んでみて、面白そうだったら読もうかな。そう思って試し読みしはじめたが最後、書き出しから即座にぐわわっと話の中に引っ張りこまれ…

あらゆる前提を疑ってかかれ−[書評]十角館の殺人

本格ミステリーの傑作としていつも名前が挙げられる『十角館の殺人』をついに読んだ。すごいねこれ。 ミステリーファンでなくても、いや、ミステリーファンでない人にとってこそ読む価値がある本なのかもしれない。本格ミステリーの底力をまざまざと思い知ら…

再読しろ!―[書評]イニシエーション・ラブ

『イニシエーション・ラブ』を読了。以下、ネタバレはないけれど、完全に純粋な気持ちで本書を読みたい人は、もしかしたら以下は先に読まないほうがいいかも。 友人が絶賛する本であっても、自分に合わない本もあるのだな。そんな当たり前のことに改めて気づ…

『フィンランド 豊かさのメソッド』は、そうでもなかった。

【書評】 フィンランド 豊かさのメソッド | IDEA*IDEAこれもあくまで個人的な感想ですが。 『フィンランド豊かさのメソッド (集英社新書 (0453))』は、これより先に出てる類書と比べて、目立ってすげーってところがなかったので、自分の中では評価低め。 実…

テレビはそれ自体がいつのまにか広告になってた

『もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる!』を読中。著者は、話題沸騰した映画『おくりびと』の脚本を手がけた小山薫堂氏。この人、映画の脚本は『おくりびと』が初だったのか。 私は実際に見たことはないが、伝説の番組として名高い深夜のTV番…

宮部みゆき初読書『火車』で抱いた違和感

宮部みゆき『火車』を読了。 なんだろう。すごく面白かったのは確かなんだけど、ちょっとした引っ掛かりが2点ほど。 まず1点は、子どもの描写に関する違和感。つまり「本間俊介」の息子「智」に対する違和感である。 「途中で一度、テレフォンカードの度数が…

ピンチが常にやってくる。ヒーローだからしょうがない。

「ピンチが常にやってくる。ヒーローだからしょうがない」 『この「社則」、効果あり。 (祥伝社新書)』の中で紹介されていた、面白法人カヤックの「カヤック流行語大賞」にエントリーされたフレーズのひとつ。 これいいなぁって思う。好きだな。しんどいとき…

上司は思いつきでものを言うってことですねわかります

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090316-00000121-jij-pol 公明党は16日の総務部会(谷口隆義部会長)で、アナログからデジタルにテレビを買い替える際に1台当たり2万円で国が買い取ることを盛り込んだ総額約1兆円の経済対策をまとめた。18日開催予定の…

藤村正宏的にいえば『「モノ」を売るな!「体験」を売れ!』

TABLOG:ハーレーの社員に自分は「バイクを作っている」と思っているバカは一人もいない - livedoor Blog(ブログ)要は「モノ」を売るな!「体験」を売れ!ってことですね。2時間でわかる!「モノ」を売るな!「体験」を売れ!―エクスペリエンス・マーケティン…